introduction of 'Apprenticed to a Himalayan Master' for Japanese

「ヒマラヤの師と共に〜現代を生きるヨギの自叙伝〜』出版へ向けて!内容のご紹介をしていきます。https://greenfunding.jp/lab/projects/3065

それでは、旅をはじめましょうー『前書き』全文をご紹介します!ヒマラヤの師と共にーその⑧ 2019,09,16

『ヒマラヤの師と共に〜現代を生きるヨーギーの自叙伝〜』

「前書き」の全文をこちらでご紹介いたします!

*GREEN FUNDINGのサイトはこちらです。https://greenfunding.jp/lab/projects/3065

この本は、南インドの海岸沿いから雪に包まれた神秘的なヒマラヤ山脈の峰々へと至り、そこから平野へと戻っていく旅の記録です。この旅路で私は並外れた力を持つ人たちと出会い、信じがたいほどの素晴らしい体験を彼らと共にしました。この旅に読者のみなさんをお連れする前に、前置きとして、いくつか知っていただきたいことがあります。

この本を書くまで、この体験の話は誰にもしたことがありませんでした。それは私の心のなかに大事にしまわれ、最も親しい友人たちにさえ、私の意識の奥底にあるものが明かされたことはありませんでした。

しかし、何故、私はこの経験を他人から隠すようにしていたのでしょう?そして、今になって秘密を公にすることにしたのは何故でしょう?

 

まず、その説明をしましょう。

 

私の師匠の「ババジ」は、私が自叙伝を書くことになると常々言っていました。そして、この本の出版される2年前にババジから執筆の許しを得ました。しかし、その後6ヶ月もの間、この本に書かれている体験を公にすることを私はためらっていました。私の躊躇していたのには2つの理由があります。

 

まず、神秘的な体験の魅力に惑わされ、真摯に真理の探求をしている人々が、探求において必要不可欠である現実的な側面を、誤解してしまうのではないかという懸念がありました。

また、私の体験のいくつかの部分は信じられないほどに奇妙であるため、疑い深い読者からは、作り話として真剣に扱われない可能性もありました。

 

しかし、最終的に、私は自叙伝を書く行為を次のように正当化しました。

 

まず、自身の体験を書くのが私にできることの全てであり、それをどう判断するかは読者の自由です。懐疑的な読者も少人数ながらいるでことしょう。しかし、その少人数に対する遠慮のために、他の大勢の読者に私の体験を伝えないというのは不公平なことだと私は考えました。

 

また、インドのヨーガの達人の自叙伝で古典的存在となっている『あるヨギの自叙伝』が書かれた後、真率なヨーギーの自伝というのは世に少なく、本の著者は既に他界しているか、もしくは公に出てていない場合がほとんどです。さらに『あるヨギの自叙伝』がどれだけヨーギーの世界の実像に近いものであろうと、本の著者がヒマラヤ山脈で過ごした時間は短いものです。そのため、特にヒマラヤ山脈での期間を含めて、自分の体験を今の世に生きる人々に伝えることは重要なことだと私は理由付けました。そして、真剣に真理を探求している読者のために、自叙伝をきっかけに、私の知識を共有する機会も与えられるようになるとも考えました。

 

最後に、この自叙伝を書くことで、ほんの一握りの人々にしか知られていない、私の師であるマヘーシュワルナート・バジジ、また彼の師であるシシュリー・グル・ババジのように偉大な師匠たちが、世界中の人々の発展と幸福に与えている大きな影響の証をすることも私は試みたのでした。

 

必要であれば、あまりに奇怪で信じられないような箇所は飛ばして、残りの部分を読んでみてください。一部分が信じられないというだけで、シュリー・グル・ババジやマヘーシュワルナート・ババジの貴重な教えを読み落としてしまうことがないようにしてほしいと思います。私が師匠に負うところは、近代インドの聖者、スワーミ・ヴィヴェーカーナンダが彼の師匠であるラーマクリシュナ・パラマハンサについて言ったことと同じです。彼は言いました。「私の師匠の神聖な足からこぼれ落ちた塵のかけらで、千人のヴィヴェーカーナンダを生み出せたことだろう。」

 

「ヴィヴェーカーナンダ」を私の名前に代えてもらえれば、私が師匠に負う負債の大きさがわかっていただけるかと思います。

 

さて、前置きはこれくらいにして、読者のみなさんを未知の旅へとお連れしましょう。偉大な師匠たちによる祝福があなたと共にありますように。

 

それでは、旅をはじめましょう。

 

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